愛犬との旅行は日ごろからの準備がとても大切です。ワンちゃんと楽しく旅を楽しむためには、基本的なしつけを覚えてもらうだけではなく、長距離移動するために車に慣れてもらったり、他のワンちゃんとの社会化訓練をしたりなど、日ごろからの事前準備が大事ですね。
基本的なしつけを身につける。
愛犬と出かける時(散歩時も)どんな場合でも一番大事なことは「おいで・お座り・マテ」がしっかりできること。
特に人が多い観光スポットや他のワンちゃんがたくさんいるドッグラン、公園では、「マテ」と声掛けて落ち着かせることが最も重要です。
また、「おいで」と呼んだらすぐに自分のところに戻ってくる訓練もとても大事です。日ごろの散歩中など自由に遊んでいるときに、「おいで」と声掛けして訓練を積み重ねましょう。
慣れるまでは、おやつを使って練習するのが一番効果的。呼んで戻って来たらおやつを与えて、しっかり褒めてあげる。これを繰り返すうちに、おやつがなくてもちゃんと戻ってくるようになります。
他のワンちゃんとの社会化訓練(トレーニング)
ドッグランや旅行先では他のワンちゃんとも遭遇はもちろんのこと、知らない人、嗅いだことのない匂いなど、刺激が多いので、いきなりそういう場所に行ってしまうと、激しく吠えたり、攻撃的になったりする可能性が高いです。できれば子犬の頃から社会化のトレーニングをしましょう。
トレーナーの話では生後4か月ぐらいまでに行うのがベストです。ただし、ワンちゃんにも個性があります、犬が怖いと思っていることもあります。普段のお散歩やドッグランで愛犬の性格をしっかりチェックしましょう。どうしても苦手なようであれば独立性の高いコテージで宿泊することを旅行プランに取り組むことをおすすめします。
クレートやケージに慣れる。
ケージやクレートの中で愛犬が落ち着いていられるようにすることで、旅行先での問題を防ぐことができます。
車での移動中や宿泊先でのお留守番、より安心して旅を楽しむことができます。
クレートやケージに慣れさせないと怖がったり、中で吠えたり、閉じ込められたと思ってしまい、クレート嫌いなワンちゃんになってしまうので、ここで簡単なトレーニングを紹介します。
クレートのメリットがたくさんあります、災害時、通院、旅行、留守番中の事故防止やストレス軽減にも役立ちます。
選ぶ基準としては、愛犬がクレートの中で体の向きを変えられることができるものを選びましょう。
☆1.クレートの扉を全開し、奥に好きなおやつを入れます。愛犬をクレートに誘導し、中に入るのを待ちます。
☆2.愛犬の後ろ足まで完全に入ったら、もう少しおやつを与えます。少しずつ長く滞在してもらいます。
スムーズに入るようになったら、入るときに「入って・ハウス」の言葉で声掛けしましょう。
繰り返すうちに、クレートに入るといいことがあることを覚えさせます。
☆3.クレートの中で1分以上待てるようになったら、扉を閉めておやつを与えます。
おやつを食べ終わったら、外にだして、たくさんほめてあげてください。
☆4.少しずつ、クレートでの滞在時間を伸ばして行きます。
クレートに入ったら、おやつを与えたり、ご飯を与えたり、散歩に連れて行ったり、クレートに入ることでいいことがたくさんあることをワンちゃんに覚えさせます。
☆5.クレートに入ることに慣れてきたら、一晩中寝させる、再会するときは忘れずにたくさん褒めてあげてください。
ここまでは段階を踏んでゆっくり滞在時間を伸ばしてください、いきなり長時間滞在させるとトラウマになりやすいので、くれぐれも注意してください。
日常生活で色んな場面でクレートに入れる訓練を取り入れましょう。
例えば、入浴中、留守番中、料理中など。
★最後に忘れてはいけない事は
1.どんなに吠えられても鳴かれても諦めない事。
2.トラウマにならないよう、ゆっくり進めながらしっかり褒めてあげる事。
トイレシートを使うトレーニング。
公共の場や宿泊施設内で粗相しないよう、しっかりトイレシートで排泄できるようにすると安心です。
自宅でトレーニングする時は、サークル内に複数枚のトイレシートを敷き詰める。
トイレの素振りを見せたら、排泄するのを待つ。シートの上で出来たらしっかりほめてあげる。
うまくできるようになったら、徐々に枚数を減らしていきます。1枚でできるようになるまでトレーニングします。
ワンちゃんのトイレタイミングは、寝起き、食後、遊んだ後が多いようです。
最初は中々うまくいかないので、失敗しても叱らないようにすることが大切です。
できたらほめてあげることも忘れないようにしましょう。
愛犬を車に乗せて慣れさせる。
愛犬との旅行は車が欠かせないことが多い。ワンちゃんが車に慣れていないと、ストレスを感じたり、車酔いしたりします。
中には吐いたりする子もいます。車に慣れないと楽しい旅行ができません。
車に乗せる前に、まずはお散歩や排泄を済ませておきましょう。
それから、停車中の車内に乗せて、車内でなでたり、ほめたりしてあげて、車は安全な場所だと認識させます。
慣れてきたら、10~15分ほどドライブして、降りてお散歩したり、休憩したりすることで、ワンちゃんに車に乗ると楽しいことがあると覚えさせましょう。
徐々に距離や時間を延ばして、より車に親しめるようになります。
★人間もそうですが、交通状況によって、車が揺れたり、ブレーキとアクセルを頻繁にかけたりすると車酔いしてしまいます、ワンちゃんも同じです。
車酔いしたワンちゃんは、あくび、よだれ、息遣いが荒い、嘔吐、落ち着かない、車内でグルグルすることが多いようです。
ワンちゃんが車酔いしてるかもと思ったら、早めに安全な場所に停車して様子を見ましょう。
車に乗ると上記サインが見られるようなら、犬用の車酔い止め薬があるので、獣医さんと相談してみましょう。
まとめ
愛犬とワクワクする旅行に行けるよう、日ごろからたくさんのトレーニングを行わなければならない。
「基本的なしつけを身につける」「他のワンちゃんとの社会化訓練」「クレートやケージに慣れる」「トイレシートを使うトレーニング」「愛犬を車に乗せて慣れさせる」全部ワンちゃんに覚えさせるのは大変ですが、楽しい旅行のためにぜひチャレンジしましょう。